西洋更紗トワル・ド・ジュイ展【Bunkamura ザ・ミュージアム】2016.6.14−7.31
藤田嗣治(レオナール・フジタ)の《ジュイ布のある裸婦》のジュイ布とは「トワル・ド・ジュイ」であることを知った。
展覧会の主役「トワル・ド・ジュイ(ジュイの布)」とは、ヴェルサイユ近郊の村・ジュイ=アン=ジョサスにクリストフ=フィリップ・オーベルガンプが工場を作り、生産を始めたこと由来するコットン地の西洋更紗。ヨーロッパ各国でも西洋更紗は生産されていたが、とりわけジュイの布は洗練されていたそう。
工業化が進んだ時代に、自然への憧れを深めた人々を魅了したのが、田園風景や植物のデザインだった。このフランス伝統のテキスタイルは、間近で見ても、優雅で繊細。現代の女性の心までも躍らせる、トワル・ド・ジュイの放つ色あせない魅力に驚く。そして、細密なモチーフと鮮やかな色彩をもつ木版プリントや、絵画と見紛うほどの風情を表現する単色の銅版プリントに魅了される。
マリー・アントワネットのドレスの布の断片が展示されていることも、楽しみの1つ。王妃のドレスが織りの布ではなくコットンのプリント(手彩色)という驚きは、トワル・ド・ジュイがいかに新しく、人々を魅了していたかを感じさせてくれる。
「この布で作られた洋服やバッグを身につけてみたい」
この展覧会の帰り、女性ならそんなことを思うかも。

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Bunkamura ザ・ミュージアム
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
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