雨後青山の根津美術館は「中国の古鏡」と「雪舟の水墨画」で愉しむ

コレクション展「鏡の魔力」&特別企画「若き日の雪舟」【根津美術館】2016.5.26-7.10

鏡&雪舟1619

雨上がりに映える緑。自然豊かな日本庭園には、季節の草花や竹林、祠や石仏のほか、カフェや茶室も。都会にいることを忘れて庭を散策できるのが、根津美術館。ここで現在開催されているのは、コレクション展「鏡の魔力」と特別企画「若き日の雪舟」だ。

 

人の心までも映し出すと考えられていた鏡、神秘的な存在である鏡のその背面に人々が施した、獣、十二支、植物、天体、宇宙観。「鏡の魔力」展では、紀元前3世紀から紀元後14世紀までの60点を超える膨大な中国古鏡の展示から、東西文化の交流をみるパルメット文の仕上がりの美しさや、吉祥文に込めた願いなど、時代とともに変化する意匠を知ることができる。

 

また、「若き日の雪舟」展では、室町時代の画僧「雪舟等楊」が「拙宗等揚」と名乗っていた30代後半までに描いたと考えられる作品を展示。米国 スミス・カレッジ美術館に所蔵されていたことが判明した「芦葉達磨図」(拙宗等揚筆 竺心慶仙賛)が初公開されている。長く行方不明とされていた作品が、狩野派の林教屑が模写した「芦葉達磨図模本」(東京国立博物館所蔵)と並んで展示されている点が興味深い。

 

「雪舟等楊」と「拙宗等揚」の作品は、作風の違いから「同人説」と「別人説」があった。雪舟と拙宗の作品との共通点なども比較しながら鑑賞したい展覧会が、これ。

 

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根津美術館

東京都港区南青山6-5-1

http://www.nezu-muse.or.jp

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