アートの存在と意義を考えさせられる。映画「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」

「ネットで起こっていることは、いずれ現実化する」という話を誰かがしていたことを思い出した。

いつ消されてしまうかもわからないグラフィティを探して、街中を動く人々。

「グラフィティは犯罪だ」「ストリートアートは、壁や電車からはじまったはず」「この作品の価値がわからないのか」「上からペンキを塗って消そう」「切り取って売れば儲かるぞ」「街のイメージを悪くするな」「私も写真を撮りたい」・・・「なんだか楽しい!!」

思考停止の社会に問題提起するかのように毎日作品を残す、正体不明のバンクシー。

善か悪か、その現象は、既存のどちらか1つの枠のみに収めることができずに葛藤する。いまやインターネットで誰もが行っている投稿。そして起こる“Buzz”。SNSを巧みに使ったバンクシー現象は、ニューヨークでなくても起こりえるコトなのだ。

映画「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」公式サイト