箱根で琳派大公開〜大人の時間を旅する!岡田美術館〜

「琳派400年記念 箱根で琳派大公開〜岡田美術館のRIMPAすべて見せます〜」2015.9.5-2016.3.31【箱根美術館】

《第一部:京都編–宗達・光悦・光琳など−》2015.9.5-12.15
《第二部:江戸・大阪編–抱一・其一・芳中など–》2015.12.19-2016.3.31

岡田琳派1486

2階展示室の扉を開けると、巨大な空間の一番奥に尾形光琳の《菊図屏風》は展示されている。光を抑えた漆黒の空間に、ひときわ輝く屏風の金色。その金色に引き込まれるように、まっすぐに屏風の前に進む。

 

こんな贅沢な展示方法があったのか。屏風そのものに空間演出の要素があることを踏まえると、日本建築ではないこの場所では、今度は屏風そのものが主役となっている不思議。美術館という空間の大きな可能性を感じる演出だ。

 

近づくと、菊の花の1輪1輪の端正な美しさに魅了される。胡粉を盛り上げた白い菊は、その花びらの姿までもが美しい。幾何学的でありながら、情緒的である。その絶妙なバランスに圧倒される。

 

岡田1406

 

今回の琳派展は、来年3月まで第一部・第二部にわたり開催される展覧会。第一部では、琳派の祖といえる俵屋宗達・本阿弥光悦から尾形光琳・乾山の時代までの内容となっている。金地に松、幾何学模様のような波、そこに精緻に描いた1羽1羽の鳥、尾形光琳《雪松群禽図屏風》。今年重要文化財に指定されたばかり、尾形乾山《色絵竜田川文透彫反鉢》など、見どころも多い展覧会だ。

 

先日、山種美術館で酒井抱一の精緻な作品に魅了されたため、第二部も気になるところ。江戸の美として変化しながらも、私淑によって脈々と受け継がれていく奇跡のような琳派のDNAにぜひ触れてみたい。

 
岡田1361

そして、岡田美術館に来たならぜひ体験したいことがいくつかある。まずは「足湯カフェ」。建物の中からは見上げるようにしか見えない福井江太郎氏の巨大壁画「風・刻(かぜ・とき)」は、空の雲や山の木々を渡る風を感じながら館外の足湯で鑑賞するのが楽しい。

 

岡田チョコ1453小

 

ミュージアムショップでは、三浦直樹シェフによる岡田美術館オリジナルチョコレートが人気だ。本展のためにつくられた、美しい「光琳菊図チョコレート」は、「和三盆と胡桃」「柚子とマスカルポーネ」など、1粒1粒異なる味わい。訪れた日には販売していなかったが、運が良ければ、ドラマ「失恋ショコラティエ」の最終回に登場した「失恋チョコレートバー」に出会うことができるかも。

 
岡田開

また、ゆったりとした日本建築の開化亭で庭を眺めながら食事を楽しんだり、自然と調和した日本庭園を散策できるのも箱根の旅ならでは。

 

岡田開化亭1337

 

展覧会だけではなく、ゆったりとした時間を過ごしてリフレッシュしたい。そんな大人にこそふさわしい美術館。

 

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岡田美術館
神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1