ブリヂストン美術館から、アーティゾン美術館へ 「見えてくる光景 コレクションの現在地」

開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」2020.1.18~3.31【公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館】


2015年からビル建て替えに伴って休館していた京橋のブリヂストン美術館が、1月18日にアーティゾン美術館として新たに開館した。新築されたビルの中は、1階から6階までが美術館関連施設であり、4階から6階までの3フロアが展示室となっている。
「創造の体感」のために隅々までデザインされた建築もみどころの1つであり、日時指定予約制で混雑することもないため、お気に入りの椅子に座って作品との時間を楽しむことができる。

「見えてくる光景 コレクションの現在地」では、メアリー・カサット《日光浴(浴後)》、ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》、《洛中洛外図屏風》(江戸時代)ほか、新収蔵作品から約30点が初公開されている。加えて、青木繁《海の幸》(重要文化財)をはじめ、マネ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ピカソなど、巨匠揃いの充実したコレクションを存分に堪能できる、開館記念の特別なコレクション展 。

紀元前のエジプトのレリーフやブロンズの猫像、ギリシアの大理石のヴィーナス像に並んで、ジャコメッティのブロンズ像が登場するなど、コレクション展ならではの構成の妙も楽しみたい。
各階のロビーのソファの前にも作品が置かれ、インフォルームには資料も豊富。展示室の写真撮影もOKで、スマホとイヤホンを持参することで、無料で音声ガイドアプリを利用することができる。

素敵なソファや椅子がそこここにあるため、座って作品を鑑賞することができる空間もある。時には休憩をして、気になる作品に戻ったりしながら、友人の家の多彩な部屋を巡るかのように、時を忘れて過ごすひととき。

どのように過ごすのか、なにを観るのか――。
もっと自由に楽しむ、新しい美術館が誕生した。

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公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館
東京都中央区京橋1-7-2
https://www.artizon.museum
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